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コラム

ついに!待望の大阪万博開催

2025年4月13日(日)から大阪の夢洲にて大阪万博が開催されています。

テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、公式キャラクター「ミャクミャク」は生命の源である水と細胞をモチーフにデザインされ、発表当時は大きな話題となりました。公共交通機関に乗っていると、乗客から万博の話題を耳にするようになり、開催後より一層身近に感じられるようになりました。ただ、関西万博は開催前から賛否両論有り、国内外で注目されていました。皆さんもニュースやSNSで見どころや問題点を目にする機会が多数あったのではないでしょうか。

ここまで良くも悪くも注目される万博がなぜ日本で開催されることになったのか、また今後どの様な影響をあたえるのかを考えてみたいと思います。

(公式HPより)

万博っていったい何なのか

世界中から人や物が集まる国際博覧会で、国際的な交流を促進することを目的としています。

新しい技術や文化のお披露目会で、大規模なものだと5年に1度開催されるイベントです。

過去日本では5回開催され、今回で6回目となり20年ぶりです。

~日本で開催された万博~

1970年 日本万博博覧会(大阪府)

1975年 沖縄国際海洋博覧会(沖縄県)

1985年 国際科学技術博覧会(茨城県)

1990年 国際花と緑の博覧会(大阪府)

2005年 日本国際博覧会 愛・地球博(愛知県)

2025年 日本国際博覧会(大阪府)

どうやって開催地が決まったのか

開催地決定にはルールがあり、博覧会国際事務局(BIE)加盟国の投票で決定します。

2018年11月23日にパリで開催された博覧会国際事務局総会で夢洲になりました。

大阪に決まった理由としては、過去の開催実績や、運営能力の高さ等が評価されたことが挙げられます。会場候補地には吹田市や豊中市、堺市等の公園が挙げられていましたが、災害発生時の避難場所に指定されていたり、建築物の建設に向けて既存のものの解体をすると市民が利用できなくなってしまう為、実現が難しいと判断されました。

当初夢洲は候補地に入っていませんでしたが、湾岸部活性化を狙い広大な土地が余っていること、カジノを含む統合型リゾート(IR)計画を見据えていることから、途中から候補地に入り、他国との最終決選投票をくぐり抜け開催地となりました。

経済波及効果はどれぐらいなのか

約2兆円~3兆円の見込みです。

どれぐらいの規模かと言いますと、東京2020オリンピックやラグビーW杯2019等が挙げられます。訪日外国人の増加に伴い、観光業やサービス業、公共交通機関等も恩恵を受けることになるでしょう。アクセス向上の為、万博会場周辺のインフラも整備されました。

良いことばかりではない万博開催

会場周辺のインフラが整備され、これほど経済波及効果も見込め日本にとってプラスなのではと思うかもしれませんが良いことばかりではありません。整備や建設費には莫大な費用が発生し、パビリオンの着工遅れも大きな話題となっていました。政治的な忖度や利権問題も指摘されています。

また、万博終了後の跡地はアリーナやサーキット、ラグジュアリーホテル、カジノ等の開発が予定されており、大規模開発に伴う費用負担や人工島の災害時リスク管理等、課題はまだありそうです。

開催後に話題になっていることとしては、

『並ばない万博のはずが、入場も退場も困難・行列』

『通信障害が発生し、電波が繋がりにくい』

『海が近い為、屋外は体温調節できる服装が望ましく、真夏の暑さはどうなるのだろう』と言う声もあります。これらに対して運営側も随時改善を心がけてはいるようです。

例えば、スマホ問題を解決する為に会場東側ゲート付近に新たなWi-Fi設置、入場用二次元コードの事前印刷・画像保存の呼びかけや、チケットを「1日券」や「夜間券」に分け来場者の分散を促進したり、できる限り来場者の声に応えようとする動きが見受けられます。

(公式パンフレットより)

まとめ

開催されるまでは、このまま開催して大丈夫なのか、税金の無駄遣いではないか等、厳しい声を耳にすることがありました。

いざ開催されると、ポジティブな意見・ネガティブな意見が両方あり、関心度が高いイベントだと感じます。問題点が無いことがベストですが、大規模な催事には改善点や意見は付きものです。海に浮かぶ人工島、夢洲の気候が相まっておそらく数カ月後には台風の問題や、暑さの問題が発生する可能性があります。どのように対応をしていくのか注目です。

ともあれ、万博や運営の動向に世間は興味関心深いと感じます。加えて、日本・大阪が世界で注目され、観光需要が増加することも十分考えられます。また、万博終了後の跡地では再開発が予定されており、新たな商業施設や住宅地として整備される可能性があり、大阪の不動産の価値を高めてくれるのではないでしょうか。

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